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Wed April 13,2005

持つだけで力覚が得られる装置

“押す”“引っ張る”も体感できる装置、産総研が開発 ( IT media )

産業技術総合研究所はこのほど、手に持つと“押す”“引く”“浮き上がる”感覚を体感できる小型装置「ジャイロキューブセンサス」を筑波大学大学院と共同で開発した。ゲームなどへの応用を視野に、実用化を進める。

これはかなり驚きました。従来、この手のハプティックデバイス(力覚提示装置)はロボットを使ったりと大がかりなものになるのですが、これは何と棒状のものを手に持つだけで、力覚を提示できるとのことです。
最初、"手にデバイスを持つだけなのに何故力覚が提示できるの?"と思ったのですが(単純に手にもつだけでは内力しか発生しないので一定方向に連続的に力を発生させることはできない)プレスリリースをみて納得しました。

解決法(2):与えた刺激強度に対する感じた刺激の大きさの比が感度であるが、人間の感覚特性は与えた刺激の強度に対して感度が異なっている。この強度によって感度が異なるという人間の非線形感覚特性を利用することで、モータ回転の加減速を周期的に繰り返しながらも並進力および回転力感覚を同一方向に連続的に提示できる原理を考案した。これにより、周期的な回転の加減速や振動で発生する力の積分がゼロであるにも関わらず、感覚的には相殺されることなく連続的に一方向に知覚させることが可能となった。

人間の感覚が非線形なのは良く知られていますが、まさかこういう風に利用するとは、この発想には参りました(@@
まあ、この方式ではあまり大きな力覚は発生させられないとは思いますが、構造が単純なのでゲーム用コントローラや携帯電話には比較的簡単に実装できるのではないでしょうか。
携帯の歩行者ナビと組み合わせて、携帯が目的地まで手を引いて行ってくれる日も来るかもしれません(^^

Posted at 12:59

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